団地は構造上、防音に有利な点があり、静かな生活には良い選択肢だと思います。しかし、団地特有のデメリットもあります。私が特に感じているメリット、デメリットを挙げてみました。
団地のメリット
堅牢なRC造
築年数が古い団地はRC(鉄筋コンクリート)造の場合がほとんどで防音には有利な構造です。最近のマンションと比べてもそん色なく、むしろ団地の方が優れているケースもあります。
部屋の隣接が最小限で済む
基本的にマンションでは部屋は共用部の廊下に沿って並んでいるため、生活空間のほとんどが隣接しています。このため、隣の生活雑音に多く晒されることになります。しかし団地の場合、共用部である階段を挟んで2つの部屋が隣接する構造が多く、隣接が最小限で済みます。角部屋の場合は更に有利で 隣の生活雑音に晒されるケースはかなり少なくなるでしょう。私はこの団地の構造が最大のメリットと思います。
自治会で周囲との繋がりができる
これは良く言われることですが、団地ではほとんでの場合、自治会が存在しており多くの人が加入しています。季節ごとのイベントも頻繁に開催され、いわゆるご近所付き合いも良好な印象です。ただご近所付き合いが苦手な方にはあまりメリットにはなりませんね・・・。賃貸の場合、自治会への加入が必須条件の物件もあるので確認した方が良いでしょう。
団地のデメリット
エレベーターが無い
築年数が古い団地だと、ほぼ階段のみでエレベーターはありません。特に高齢者の方は2階以上は厳しいと思われるので、これは大きなデメリットです。このため賃貸の場合、団地は上階より1階の方が家賃が高いです。
共用部の騒音が響く
団地の1フロアでは、階段を挟んで2つの部屋が向き合っている構造です。そのため、例えば階段を上り下りする音、玄関扉の開け閉め、玄関での会話などが非常に響きます。ただ、常に階段部分に人がいて音が出るという訳では無いので、あまり気にしなくてもいいと思います。
玄関扉の密閉性が皆無
団地の玄関扉には、旧式の簡易ポストが設置されているケースが多いです。この簡易ポストは隙間だらけのため、扉の密閉性は皆無に等しいです。このため、階下の臭いやタバコの煙といったものが部屋内に流れ込んでくる場合があります。特に換気扇を回すとより顕著になります。団地の構造上、階下と階上は階段で直接つながっているため避けられない問題と言えます。
ポストに鍵がない
団地のポストは最近のマンションのダイヤル式の鍵などは無く、大抵は鍵が付けられていません。古き良き日本を感じられる情景ではありますが、防犯上は少々心もとないです。現にたまにポストの蓋が外れてたりしますし・・・。構造上、いわゆる南京錠で鍵をかけられる場合もありますが、誰も付けていない中で一人だけ付けるとハッキリいって、かなり浮くので勇気が必要です。
※ポストの取っ手に穴がある場合は、南京錠をかけることができます。
まとめ
書き出してみたらデメリットの方が多くなってしまいました・・・
ただこのデメリット、あくまで私個人の主観なのでかなり偏っていると思います。「エレベーターが無い」以外はあまり気にならないかもしれません。
静かに暮らすことを念頭に考えると、やはりメリットが大きく上回ると思います。
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